醤油も地域も魅力を増していけるように

福寿醤油(徳島県鳴門市)

徳島県鳴門市。四国遍路(八十八ヶ所)の一番札所 霊山寺(りょうぜんじ)のほど近くに、文政九年(1826年)創業の福寿醤油はあります。

文政九年(1826年)創業。徳島県鳴門市。四国遍路(八十八ヶ所)の一番札所 霊山寺(りょうぜんじ)のほど近く。

「小学校の時からいつかは戻ると思っていたんだと思います。」と松浦亘修専務。大学卒業後、不動産等の営業として大阪・東京で8年を過ごし、2012年4月に蔵に戻ってきました。

松浦亘修専務。不動産等の営業を8年。醤油蔵の跡継ぎ候補としては少し変わった経歴。テーマは「感動」。

「30歳で結婚した時がひとつの転機だったと思います。子育てをしている姿を想像した時、思い浮かぶのは東京ではなかったんです。だって、そうですよ。自分が子供の頃はあそこの山を走り回っていたんですから。」

そう言って指差す方向には緑に覆われた山々がありました。

お客様に感動していただく

不動産の営業の時代、先輩から教えこまれたのは「感動」。いかにお客様に「感動」を提供できるか。そのためにコミュニケーションを重ねて自分にできることを考えるというもの。

「これが自分の土台になっていますから、ここに戻ってきてからも変わっていません。うちの醤油の良さは、生まれた時から食べ続けている私が一番知っています。そのことをお客様にお伝えして味わっていただき、そして感動していただく。これですよね!」

ふと天井を見上げるとこの通り。

親子の役割、社長の判断は…

息子が家業に戻ってくる時、親子がどのようにコミュニケーションして役割分担をするかについて、様々な話を耳にすることがあります。そのような中で、福寿醤油の社長の判断はとても珍しい。

「好きなようにやれ。」

しかも、帰ってきて早々にこのように言われたそうです。 「社長は製造一筋だったのです。醤油づくりにひたすら取り組んできた。そして、これからもそうだと思います。だからこそ、期待されている部分もなんとなくわかっているつもりです。

麹室が3つある珍しい構造。ただ、連日仕込みができるので合理的。

 最初の一年は現場に入りました。改めて醤油づくりをしっかり学ばないといけないと思いまして・・・そして、少しづつ広報部長のような立場にもなっていきたいと考えています。」

大豆を蒸すNK缶。国産の大豆と小麦を原料に使用。

地元とともに

「ちょっと面白いことがおこっているんです。」と松浦さん。

「うちのすぐそこには造り酒屋さんがあって、大谷焼の作陶体験やレンコン掘りやしいたけ農家なども近くにあるんです。そして、みんな小学校・中学校時代の先輩後輩なんです!」

「皆が集まれば、あれしよう!これしよう!とワイワイ話し合っています。地域がまとまって地域としても魅力を増していけるようにしていきたいんです。多くの方に訪れていただけるような地域を目指して!」

まだまだ一升瓶が現役で活躍。回収されて洗浄乾燥させて再び各家庭に運ばれているそうです。

徳島でつくる国産大豆の二年熟成

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福寿醤油

比較的甘い醤油が好まれる四国において、甘くないシンプルな醤油造りもしている蔵。国産大豆と小麦、天日塩を原料に天然醸造で二年間。跡継ぎが戻り蔵も活気に満ちています。

価格 : 381円+税 / 原材料 :大豆、小麦、食塩

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