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至誠な醤油づくりを目指して

鷹取醤油(岡山県備前市)

岡山県はまろやかで甘みのある醤油が愛されている土地。
この地に「正直な醤油づくり」という言葉がぴったりな蔵があります。

鷹取醤油の鷹取社長は一見すると強面。ただ、一緒に蔵の周辺を歩いていると、すれ違う全ての方に「こんにちわ」と声をかけていて、その表情は驚く程穏やか。そして声が大きいからよく響く!(笑)

鷹取宏尚社長。毎年2月の深夜に行われる「西大寺はだか祭り」。天下の奇祭としても有名で1万人を越える裸の男たちの熱気に包まれる祭。この祭りを抜きに鷹取社長のことは語れない。

そんな鷹取社長は、元々醤油屋を継ぐ気ではなかったそうです・・・と、ここまではよく聞くエピソードだったりするのですが、そのきっかけは少し変わっています。それは、鷹取社長27歳、信用金庫の営業マンをしていた時に・・・

お前みたいなのがいるから

実家が醤油屋だったこともあり、知り合いの醤油屋さんが預金をしてくれるということで訪問すると、なんだかいつもと様子が違う・・・なんだなんだと思っていると、こう言われたそうです。「お前みたいなのがいるから日本中の醤油屋が廃れるんだ!」親父の何を見て育ってきたのだということを突きつけられ、「あれは衝撃的だった。」と鷹取社長。

業務用途で醤油を使う場合は一升瓶(1.8リットル)や一斗(18リットル)の単位で購入することがあるのですが、単位が大きくなると割安になるものです。 一斗缶で購入した客先に1ヵ月後に営業担当が訪問すると使いきっていない。さらもまた1ヶ月たって、まだ使いきっていないことが分かると、「代金はいらないから引き上げてこい!酸化して味が変わっている。それはうちの醤油ではない。」

それと期を同じくして、父親の配達を手伝っていた時の事。お得意先の90歳のおばあちゃん宅に訪問すると、「私はねぇ、ここの醤油しか使っていないんだよ。」と一言。自分たちのつくっているものが必要とされているのだという実感、そして、本格的に実家に戻ることを決意。

信用金庫で働いていた経験から、まず帳面を開いたそうです。ただ、何かがおかしい。売上から経費を引いていくと・・・自分の給料が払えない。しかも、当時取り扱っていた商品は数種類ほどで、どうやって差別化をしたら良いかも分からない。ただ、自分で決めて戻ってきたからには何が何でも逃げ出すわけにはいかない。その思いの一心で、愛車を売りつつなんとかやりくりをしていたそうです。

鷹取醤油が追求するのは均一の味。醤油をビンに詰める前に火入れといって熱を加える工程があるのですが、この火入れ後2週間で出荷することを心がけているといいます。「出来たときが一番美味しいと思っているからね!」

友人の優しさ

そんな折、友人から一本の電話・・・その友人は備前焼の職人で、釜番のアルバイトを探しているとのこと。「備前焼は何日も連続で釜を焚き続けなくてはいけない。深夜だけでも番をしてくれると仮眠が取れて助かるのだけど・・・」という依頼だったそうです。「口にはださないけど、ワシの状況を察しての友人の優しさだったんだよな。それが嬉しくてなぁ・・・」と鷹取社長。

アルバイトをはじめて数日たった時、先の醤油屋の社長さんから釜場に直接電話がかかってくるのです。「何をやっている!そんな暇があったら醤油を売れ!」ガッチャーンと電話が切れる。そこで目が覚めたね。急いで友人の元に行き、「ゴメン。明日から釜の番できなくなった。責任をもって代わりを見つけるから。ほんとゴメン。」といい、後輩にアルバイトを代わってもらい、自分は夜に醤油の営業にでかけたそうです。飲食店などが閉店したタイミングでの深夜の営業へと。

青森県田子産の生にんにくを二ヶ月以上漬け込んだ「にんにく醤油」に、すったにんにくは使わない。使っているのは切ったものだけ。摩り下ろすと摩擦熱によってにんにくの風味が落ちてしまうからで、「小さな醤油屋だからこそ大手が真似できないことをしないと!」と鷹取社長。

醤油のソフトクリームとディズニーランド

その後は着実に売上が伸びていきスタッフも増えてきた2000年頃、醤油のソフトクリームをスタート。地元のメディアが取り上げてくれて、日本で初めてだろうと思っていたら秋田県にもあるようだと・・・それならば、西日本初ということで多くの観光客で賑わったそうです。

遠方からも訪問者が増えてくると、土日の営業が求められる。すると年中無休のようなペースになりスタッフに負担がかかってしまう。どうしたものかとスタッフと話し合いをすると、「やりましょう!」ということに。

しょうゆとぽん酢の2種類の味は店舗でしか食べられない味。

ある雨の日。店舗から道を挟んで反対側にある駐車場へ車が止まるとスタッフが傘をもって走り出したのだそうです。「その傘どうしたんだ?」と聞くと、「朝にコンビニでまとめて買っておいたんです。」

この光景が本当に嬉しくて確信したんだ。目指すべきは、醤油屋のディズニーランドだって。ディズニーランドの何がすごいかって、スタッフのお客様への接し方だったり、その心構えだと思うんだ。そんな意識をもってお客様に接する醤油屋になりたいと思っている。と鷹取社長。

・・・ここまでの内容は、鷹取社長から伺った話のほんの一部なのですが、「一時は本当に辛い時期があった・・・」という話に「そんなに辛い時に、どうしてやめなかったのですか?」という質問への答えでした。今まで多くに人に支えられてきた。その人たちのおかげで当時のワシがいて今のワシがある。やめるなんて選択肢は微塵もなかった・・・と。

鷹取醤油の事務所の壁にかかっている行動精神。そこの一行目にはこう書かれています・・・「至誠一貫」。

まろやかさと甘さの岡山県醤油

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ふしいち 桐

岡山県で広く愛されている甘いタイプの醤油で、鷹取醤油が代々つくり続けてきた味。見た目は淡口と濃口の中間くらいで甘みたっぷりが特徴。まろやかで甘みと旨みのある銘柄。 鷹取醤油が取り扱っている中でもうま味の高い銘柄です。お刺身などのかけ醤油としてお使いください。卵かけご飯にどにもお薦めです。

価格 : 362円+税 / 原材料 : アミノ酸液/脱脂加工大豆(遺伝子組換えでない)/小麦/食塩/砂糖/大豆(遺伝子組換えでない)/甘味料(ステビア、甘草、サッカリンNa)/調味料(アミノ酸)/酸味料/保存料(パラオキシ安息香酸)

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ビンの中ににんにく実物入ってます

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にんにく醤油

にんにくは擦らないというこだわり。摩擦熱で風味が落ちてしまうため、二ヶ月以上じっくり漬け込みます。その素材を刻んだものが瓶の底に潜んでいるのでご対面をお楽しみに。 鶏もも肉をこのにんにく醤油で漬け込んで唐揚げに。塩コショウと共に野菜炒めやチャーハンにも。カレーライスの隠し味としても力を発揮します。

価格 : 381円+税 / 原材料 : しょうゆ/生にんにく(青森県産)/アルコール

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この蔵元への直接のお問い合わせ

鷹取醤油

〒705-0012 岡山県備前市香登本887番地
TEL:0869-66-9033  FAX:0869-66-8022
https://takatori-shoyu.co.jp/index.html

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