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先を見据えた醤油づくりで地元直販7割

玉鈴醤油(福島県伊達市)

「タマスズさんだから・・・」とよく言われたそうです。福島県では昭和40年代の組合設立をきっかけに工場を集約化して自社仕込みをやめていく傾向にありました。「うちは造りをやめない!」と言った時も、10年前ににだし醤油を挑んだ時も周囲からはそう言われたそうです。ただ、それは先々を見通した考えがあったからこそ・・・

安売りをしたくなかったから

「業界として大量生産で安売り路線にというのが流れでしたけど、その流れに乗りたくなかったというのが一番の理由です。そのためには自分たちで原料からつくり続けていかないといけない。そう考えたのです。」

ただ、組合に加わりながら自社生産を続けることは簡単ではありませんし、さらに販売していくことはもっと大変だったそうです。周囲の価格はどんどん下がるので価格差は広がっていきます。1リットルで倍くらいの差になる時もあったとか・・・

それでも頑なに自社生産にこだわり顧客の声に耳を傾けた結果、他社より少し甘めにした味付けが支持されていったそうです。今でも7割以上は直販をしていて、4人の営業マンが日々配達に走り回っているそうです。

炒られた小麦が箱の中に運び込まれます。作業場は温かく香ばしい香りに包まれます。

大豆を蒸す圧力釜(NK缶)。仕込みは冬から春にかけて。

麹をつくる室(むろ)。この大きさのものが二つ。

仕込み場から小道を挟んで諸味蔵があります。「昔は冬には30センチの雪が積もったものだけど、今では20センチ積もったら大雪だよね。」とのこと。

熟成の期間によって諸味の色にも変化があります。長くなるほど色は濃くなっていきます。

次の転機は10年ほど前。

醤油にだしを加えた「だしじょうゆ」の開発に挑みました。「これからはしょっぱいだけの醤油だけではいけないと感じていました。ただ、市販のものはしょっぱくて美味しくない。自分たちがつくるならどうするか・・・そこからのスタートでした。」

醤油メーカーとしては醤油をたくさん使いたい。その想いは分かる。分かるけど、「食べて美味しい」を基準とするのであればだしを多くしないといけない。そして、だしの質を高めないといけないと考えたそうです。

10年ほど前に手がけた「だしじょうゆ」に欠かせないだしを煮だしている光景。

「だしのエキスを加える方法もあるけど、やっぱり味がちがうよ!」と工場長。

「醤油が売れないからだし醤油に走ったんだろう!」そんな声も聞こえてきたそうです。でも、試食会で目の前の子供がお皿までなめている姿を見ると間違っていないと感じたそうです。

そして、今では多くのメーカーがだし醤油をつくっています。地元重視で地元の消費者の声に耳を傾け、ちょっと先の将来を見据えて醤油づくりをする。玉鈴醤油はそんな蔵元です。

目指すは日本一地元の人に愛される企業。事務所に掲げられていてとても印象的。女性スタッフもとても元気。

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玉鈴醤油

〒960-0653 福島県伊達市保原町泉町23

TEL:024-576-2355  FAX:024-575-0928