木桶による発酵文化サミットin阪神 2025
木桶と、発酵と、100人の作り手が、阪神に集結!
今年で4回目を迎える、大阪・阪神梅田本店での木桶イベント。木桶にまつわる生産者が100人以上集まり、商品アイテムは250点以上、醤油や味噌の体験ワークショップも28回開催されます。さらに今年は、木桶の源流ともいえる奈良・吉野杉にもスポットを当て、吉野町のみなさんも会場に駆けつけます。 毎年シンボルとなっている、高さ約2m・直径約2mの大きな木桶も登場。今年は昨年よりさらにバージョンアップした姿をお届けできるよう、熱量たっぷりの6日間を目指しています。
連日開催!醤油・味噌・木桶のワークショップ。ぜんぶ体験できる28コマ!
醤油や味噌の仕込みセミナー、ミニ木桶製作など、ここだけの本格体験が盛りだくさん!蔵元や木桶職人が講師を務めるので、リアルなものづくりの話もじっくり聞けます。昨年はすべて満席となったワークショップをさらにバージョンアップさせてお届けしますので、今年も早めのお申し込みがおすすめです。
日本各地からクラフト醤油30種類が集合!
木桶の表面には、蔵元ごとに特有の微生物の生態系が育まれています。同じ原材料を使っていても、蔵によって味わいに違いが生まれるのはこのためです。一口に醤油といっても、個性はさまざま。たとえば、バニラアイスにかけて美味しい醤油や、卵かけご飯にぴったりな醤油など──。今回は、日本各地の30種類の木桶醤油を、100ml(一部200ml)のミニボトルでそろえました。
木桶仕込みの醤油蔵が手がけた、個性豊かなぽん酢17種類。
原材料や製造工程にこだわるつくり手だからこそ、素材を活かしたシンプルで澄んだ味わいが生まれます。醸造酢を使わず、柑橘果汁だけで酸味を表現したものや、柚子・酢橘・橙などをブレンドしたものなど、どれも味の個性が際立ちます。さらに、鰹節・煮干し・鯖節・昆布など、出汁醤油のノウハウも活かされ、やさしくて使いやすい味に仕上がっています。
木桶仕込みの味噌が15種類勢ぞろい。
長年使い込まれた木桶の隙間には、微生物が棲みついており、それぞれの蔵特有の風味や味わいを生み出しています。米味噌、麦味噌、豆味噌の違いに加え、甘さや辛さなどの傾向をチャートで図式化。
みそ探訪家・岩木みさきさんによる、おすすめの活用方法の紹介もお楽しみに。
ベストフード猪瀬智也セレクト!木桶を使ったおいしいもの120アイテム
木桶仕込みは、醤油や味噌だけじゃない!木桶の魅力を生かした“おいしいもの”がさらに充実しました。新しい出会い、はじめての味わい、知らなかった木桶仕込みの世界──。ここでしか出会えない楽しみ方が、もっともっと広がります。
<一部商品リスト>
木桶醤油ソフトクリーム「ミルクデザイン」
梅山豚豚まん×木桶醤油「幻の豚肉」(茨城県)
三元豚焼売×木桶醤油「ベストフード」(千葉県)
木桶仕込みの“熟成干し芋の量り売り
木桶仕込みのぬか漬け「菜香や」(茨城県)
モッツアレラの木桶味噌漬け「ミルクファーム杉山」(京都府)
10蔵の味が楽しめる木桶仕込み醤油せんべい
木桶の醤油・味噌・酢で仕込んだイワシ缶
木桶仕込みの有機麹「森田醤油店」(島根県)
木桶の醤油を使った醤ぷりん
木桶仕込み米麹パン「味輝」
木桶仕込みの酵素「大高酵素」(北海道)
「木桶職人復活プロジェクト」の現在地。
かつて絶滅寸前だった木桶職人の技術。それを救うべく、2012年にスタートした「木桶職人復活プロジェクト」は、今や全国に波及し60以上のメーカーが参画する規模になりました。このプロジェクトから生まれた木桶はすでに全国の蔵で使われ、木桶文化の“再生”が進行中。今年1月には小豆島に3日間で約600人が集まり、新桶づくりを行いました。そして、海外からも12組の外国人が参加を希望するなど、木桶文化は世界に広がりを見せています。
木桶作りの源流は意外なところに!?〜吉野杉という奇跡〜
木桶に欠かせないのが節の少ない杉材。特に奈良県の吉野杉は醸造に最適とされ、古来より木桶の材料として重宝されてきました。木桶職人に「よい木材は?」と尋ねると、「吉野杉はすばらしい」と絶賛するほど。この良材は、500年以上にわたる吉野林業の「計画的な間伐」と「長年の森づくり」によって支えられています。
海外から熱視線!世界を目指す醤油。
自然由来の発酵と、木桶独特の風味。これらがいま、海外のシェフや醤油ラバーから熱い注目を集めています。木桶仕込みの醤油を求めて、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中からバイヤーや料理人が訪れる時代に。木桶醤油の輸出金額も2019年から3倍ほどに拡大するなど農林水産省と協力しながら、海外市場開拓を目指しています。今回のイベントでも、海外への挑戦を続ける蔵元の取り組みをご紹介。日本の伝統が“世界の味”になる瞬間をお見逃しなく。
次世代につなぐ!木桶と蔵の未来。
木桶仕込みには、答えのない手応えがあります。自然まかせの発酵、微生物の動き、諸味の表情。それに向き合うなかで、若い蔵人たちは木桶の奥深さに惹かれています。クラフトビールがそうであるように、各蔵元の個性を表現した味わいを追求しています。今年のイベントでは、来場する半数以上が20代、30代の若手蔵人たちで、トークセッションも予定。伝統を受け継ぎ、新たな時代をつくる担い手たちに、ぜひ会いに来てください。