醤油の知識

JASマークとは

ラベルに付いているマークです

日本農林規格等に関する法律(JAS法)に基づく制度で、しょうゆの品質と表示の適正さを満たしていることを証明するものです。

戦後以降の食料環境が混乱していた時期に、一定の基準を設けることで安全な食品の流通を実現し、消費者サイドからは「JASマークが付いていれば安心だ!」という存在だったようです。醤油の業界団体も表示を推奨しており、全国醤油品評会などを開催して品質の向上を図っています。

表示のない醤油もあります

ただ、近年JASへの加盟をやめる醤油メーカーも出てきています。JASに加盟するにあたっての加盟料や固定コストが、少なからず負担となるからというもので、品質基準は自主的に守る代わりに、その分のコストを醤油造りに使おうという考えからです。

醤油の「特級」や「特選」などの等級表記はJASマークとセットで表示できるものなので、JASマークがついていない醤油については等級を表示することはできません。