005|木桶の修理(3)

修理2日目。

2日目は今回の目的である洩れ止め作業。
前日の作業後に桶へ水を入れたのですが四方八方から水が漏れ出し、これは修復できるのだろうか? と、不安でした。 しかし、翌日には水分を吸って膨張したことにより殆どの洩れは止っていました。

3本それぞれに水を張ったのですが、1本の洩れが激しく修復が難しいということで、解体することになりました。(この桶も良い側板は捨てずに保存しておきます。)

残りの2本は殆どの洩れは止っていたのですが、やはり一日置いても洩れる箇所もあり、そこは上芝さんが丁寧に修復作業をしてくれました。

作業はシンプルで、洩れや滲みのある箇所に小さな穴を開けてそこに下の木栓を打ち込みます。

黙々と作業をする上芝さん。

写真中央の白い点が木栓を打った箇所。

夕方、ついに作業が終了! すべての洩れが止り、2本の桶が使用可能な状態となりました!

途絶えてしまった仕込みを再開するということは、それに必要な道具や設備、スペースを新たに準備しなければいけません。 そんな新しい物尽くしの中で、うちが仕込みを行なっていたという証しであるこの木桶を使えるというのは、とても大きな意味があると思います。 遠方より来てくださり、完璧な仕事をして下さった、上芝さんに感謝!