醤油の知識

008|麹室(1)

前回までは、仕込み蔵の工事について書きましたが、今回は麹造りを行なう、麹室について書きます。 

醤油造りの格言として、「一麹、ニ櫂、三火入れ」と言う言葉があります。これは、工程の順になっていますが、重要な順番でもあります。ですから、今回仕込みを再開するにあたって、麹造りは必須の工程であり、一番重要なポイントです。(一番不安な要素でもあります。) 

以前にも書きましたが、うちでは県の組合から生醤油を購入しているので、麹室はありません。もちろん昔はあったのですが、スペースを有効に使うためにリフォームされ、今では影も形も無いです。なので、麹室を造る必要があります。 

去年から室をどうするかずっと悩んで、二転三転した末に工場内の物置をリフォームして室を作ることにしました。この場所は工場の一番奥にある物置。 



後日、大工さんから、「明日、壁を壊します。」と、急に言われ慌てて片付けました。

城 慶典 (ミツル醤油醸造元)

1984年生まれの醤油職人。
高校生の時に自社での醤油醸造の復活を志して東京農業大学 醸造科学科に入学。入学後、「学校に通っているだけでは自分の求めるものは得られない。」ということに気づき、伝統的製法による醤油造りを続けられている醤油蔵を探し、卒業までに7つの醤油蔵で短期間の研修を受け入れて頂く。卒業後、岡本醤油醸造場にて一年間の研修。その後、JFCS(ジャパン・フードコーディネーター・スクール)で一年間学び2009年6月より、実家であるミツル醤油へ入社。2009年11月 夢である醤油造りの復活と、地元・糸島を全国に発信したい。という思いをリンクさせ具現化する、社内別ブランド「itosima terroir」(イトシマ テロワール)をスタート。

ミツル醤油醸造元