初めまして、たまりやのかなこです。
                  初めまして。山川醸造の山川華奈子と申します。
たまり醤油と豆味噌の岐阜の小さな蔵元で父や従業員とともに働いています。
職人醤油さんでは「漆黒」や「みのび」など、濃厚なたまりの印象が強い製品を扱っていただいていますが、アイデアマンの父が作ったちょっと変わった商品もたくさん作っています。2007年、日本初のアイス専用醤油「アイスクリームにかける醤油」を発売しました。当時はメディアにも取り上げていただきましたが、内向的だったわたしには少し恥ずかしく感じていた思い出です。
                  さて、たまり醤油と聞いて、「玄人向きの醤油」、「おさしみ専用の醤油」とイメージする方も多いのではないでしょうか?
わたしの家には濃口醤油がなくて、煮物も和え物も炒め物もほとんどたまり醤油で味付けしています。少し前の世代までは、岐阜ではそれが普通のことでした。今ではそんな家庭も減ってきましたが、ずっと使ってくださってる方がいるおかげで、わたしたちは今もたまりを造り続けることができています。
                  この先も、山川醸造ならではの癖のあるたまりを造り続けるためには、木桶が欠かせません。
来年2月、小豆島で開かれる「木桶サミット」で、私たちは新しい木桶を造り、迎え入れます。
当社では2019年に続いて2本目の新桶。今後も続くことなので淡々と導入すればいいのですが、木桶やたまりについてお伝えするきっかけにできればと、クラウドファンディングにも挑戦しています。
                  1本目の新桶を迎え入れてから、他の木桶醤油の蔵元さんや木桶醤油を使ってくださるみなさんと交流する機会が増え、わたしは木桶と醤油のことがもっともっと好きになりました。
そんなわたしの思いをこの職人醤油さんのサイトで、少しずつ言葉にして綴っていく機会をいただきました。一緒に木桶のこと、醤油のこと、それからたまりのことを考えていただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。