鷹取醤油 創業120周年感謝祭
岡山県の鷹取醤油の「創業120周年感謝祭」のトークイベントで、鷹取宏尚社長と対談させていただきました。鷹取社長とはもう10年以上のお付き合い。昔はとても体格が大きくて怖い印象すらあったのですが、今ではすっかり柔和で仏様のようなやさしさがにじみ出ているかのよう。そして、今回のイベントは若手スタッフが主導して企画・運営を行い、社長はまったく口出しをせずに彼らを信頼して任せている様子でした。

鷹取醤油は、全国の醤油メーカーの中でも突出して若いスタッフの多い蔵元です。その理由を聞くと、そもそもの採用面接も現場の若手スタッフたちに任されていて、自分たちで一緒に働きたい人を採用しているからだそうです。そもそも、「社長が面接を行うと、もれなく全員を採用してしまうので、最終面談だけを社長にお願いしているんです。そうしないと、大変なことになりますから(笑)」という背景も。
鷹取社長に「信頼している若手スタッフの特徴は?」と質問すると、あふれるばかりのエピソードが返ってくるのですが、共通しているのは「責任感」と「向上心」なのだと感じました。そして、トークイベント中にあるスタッフの方に話を振ってみました。商品のパッケージを次々とリニューアルしているとのことで、「社長が最初に考えたオリジナルのデザイン、あれ、ダサいじゃないですか!」と堂々と話して会場は大爆笑。そして、その様子をうれしそうに眺めていた鷹取社長の姿が印象的でした。