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職人醤油ヒストリー(5)醤油蔵への突撃訪問と100ml

醤油蔵への突撃訪問と100ml

だいぶ醤油に詳しくなったはずだと自信満々になりつつ、都内の百貨店の醤油売り場を訪れて衝撃を受けます。壁一面並ぶ醤油から、どの醤油を買うべきか全く分かりませんでした。見栄えのいいラベルとか価格の高いものがよさそうだという程度の判断しかできなかったのです。ある程度勉強したはずの自分がこんな状態なのだから、多くの人は絶対に選べていないと感じました。

では、自分ならどうしたいかを考えてみると、少しの量でいいから試食をしてみたいけど、1リットルの醤油を数本買うのはハードルが高すぎるわけです。では、小さいサイズにしよう・・・これが 100ml醤油のスタートでした。

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先日訪問させていただいた30軒の中で、魅力を感じた蔵に100mlのビンを持って再度訪問をし、これに詰めてほしいと伝えました。それまで一升瓶などが主流だった感覚からすると、1リットルにしたときも小さくしたと感じたそうです。まして、さらに小さい100mlとなると、さすがに小さすぎやしないか・・・「ところでどこで売るんだ?」「それが、まったく決まっていないんです」という会話の末に、「仕方ねえなぁ・・・まっ、ものは試しだ。やってやるよ!」と8つの蔵元の醤油100mlが出来上がりました。