011│木桶にあつまる人たち

5月に阪神百貨店での木桶サミットが終わったばかりですが、6月末には渋谷ヒカリエで木桶サミットが開催されます。

阪神でのサミットは販売が中心でしたが、ヒカリエではトークイベントが中心。わたしたち若手の蔵元が学びたいことを深掘りし、その面白さを参加者のみなさんにも楽しんでいただく会になっています。

イベントで顔を合わせるだけでも十分多いのですが、木桶職人復活プロジェクトに参加する蔵元の誰かしらとは、毎週のように電話やオンラインミーティングをしています。今ではすっかり当たり前になっていますが、改めて考えると不思議な関係です。


同業者なのに、みなさん本当に親切。製造方法や設備の相談など、普通なら企業秘密になりそうなことまで分け隔てなく教えてくださいます。

この空気は、木桶職人復活プロジェクトの発起人・山本康夫さんの考え方から生まれたものなのだろうなと思っています。木桶を未来に残すには、一社だけでは難しい。だから仲間を増やして、一緒に木桶を使う蔵を増やしていく。その考え方が、いまの木桶に集まる人たちや若手の蔵元の間にある関係性を醸成している気がします。

今回のヒカリエでは、栄醤油の深谷さんと一緒に東京すし和食調理専門学校のみなさんとのレシピコンテスト企画を担当しています。5月上旬に学校で授業をさせていただいてから、オンライン蔵見学やLINEでのやり取りを通じて生徒さんたちにレシピを考えていただいています。どんな料理になるのか、たまり醤油をどんな風に受け取ってもらえたのか、聞いているだけでも勉強になります。

木桶を見ていると、箍(たが)のことを思い出します。

もともとは2本の長い竹材なのに、交互に組み合わせて支え合いながら桶を締め付け、大きな輪になっている。木桶に関わる人たちも少し似ている気がします。木を育てる人がいて、桶をつくる職人さんがいて、使う蔵元がいて、伝える人がいて、料理する人がいる。誰か一人が主役ではなくて、みんながいてはじめて木桶も醤油も成り立つ。

今回のレシピコンテストでも、木桶を残すのは蔵元や職人さんだけの仕事ではないんだなと改めて感じています。

そんな人たちが集まる木桶サミット。わたしも今から楽しみにしています。

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木桶による発酵文化サミットin 東京 2026
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日 程|2026年6月25日(木)・26日(金)・27日(土)
場 所|渋谷ヒカリエ 8/COURT・d47食堂
主 催|木桶職人復活プロジェクト、D&DEPARTMENT PROJECT 
https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_68177.html