タイの醤油の味見に出てきたのは、パッションフルーツと蜂蜜だった
「これに醤油を垂らしてみて」
バンコクで二軒目となる醤油蔵見学、Tawantipのビームさんが案内をしてくれました。昨日伺ったナットさんの蔵と同じく、原材料は大豆と小麦と塩など、シンプルなものに限って、伝統的な製法を守っている蔵元です。
そして、最初からインパクト抜群。会議室の椅子に座るなり、醤油の味見をさせてくれるとのことで、運ばれてきたのはパッションフルーツのジュースでした。
テーブルに置かれていた蜂蜜をジュースに溶かして、そこに醤油を注げというのです。さすがにこれは、日本の蔵では思いもよらない提案です。たいていは小皿に垂らすか、そのまま舐めるか。お豆腐が出てくることはあっても、果汁と蜂蜜が先に出てくることは、まずないと思います。

卓上に並ぶ四つの調味料
でも、話を伺うと、奇をてらった味見ではなくて、とても合理的なものなのだと納得しました。よくある光景として、タイの飲食店のテーブルには、複数の調味料が置かれています。ナンプラー、砂糖、酢に漬けられた唐辛子、乾燥した唐辛子、なと。つまり、塩味、甘味、酸味、辛味です。
食べる人が自分の好みで、自分の味に調整していく。この4つの味わいのバランスをとるのがタイ料理なのだと思います。
そう考えると、パッションフルーツと蜂蜜は酸味と甘味。そこに醤油を注げば、塩味とうま味が加わるわけです。タイの醤油を味わうのにぴったりだと、そう感じるわけです。
2026.08.26

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