伝統に縛られない、醤油の新しい見方
日本酒業界と醤油業界を比べると
「10年前と今を比較するとさ…」と、久々に会った敬愛する先輩が話し始めました。「日本酒業界は、『変わっている感』があるけど、醤油って、そういう感じがないよね」。
確かに。でも、どうしてだろう?と、あれこれ考えていた話題を、古関さんに振ってみました。古関さんは、日本酒の杜氏。いま、新しい蔵の立ち上げを準備している人です。すると、
「ぼくの視点からすると、醤油や味噌はうらやましい。自然の発酵がたくさん残っているから。日本酒には、冷蔵庫が欠かせなくなっていると思うんだよね」。
DEAN & DELUCAの宮嶋真志さん
ちょうどそのころ、渋谷ヒカリエでのトークイベントを企画していて、この話を掘り下げたら面白いんじゃないか、と。さらに、生産者の視点だけじゃなく、流通の視点から語れる人がいたら、もっと立体的になるんじゃないかと思って、ふと頭に浮かんだのがDEAN & DELUCAの宮嶋真志さんでした。
米国で生まれたDEAN & DELUCA。日本に入ってきたのは2000年頃。「当時は国産のものは見向きもされていなかったけど、今は日本の生産者が社内的にもかなり大切にされている」と話す宮嶋さん。その変化を、現場のど真ん中で見てきた人です。
醤油が語られるとき、「伝統」という言葉がやたらと登場しますが、その言葉が時に、自由な発想を縛る鎖になってはいないか?!
もっと自由に、もっと大胆に、醤油は変われるはずだと感じていて、そんな話を、この三人と一緒にできたらと思っています。

