「和食にどうぞ」と言われても、たぶん受け取らない
普通に寿司が並んでいる
海外のスーパーの惣菜コーナー、寿司が並んでいました。中国でも、アメリカでも、フランスでも。サーモンが主役だったりするのですが、それがごく普通に置かれています。
そのような国では、ほとんどの人が醤油を知っている。そう実感します。現地の方と話していても、「そもそも醤油とは…」と説明した記憶がほとんどありません。最初から知っている前提で、話が始まる。
「醤油とは何か」を説明しない場所
これは、日本の大手メーカーが長い時間をかけて積み上げてきたものが、とてつもなく大きいと思います。ただ、どうしてここまで醤油が広がったのかと考えていくと、寿司の存在はかなり大きいようにも感じます。
その視点で考えた時、少し正直な話にもなるのですが――例えば、海外に醤油を届けようとするとき、私たちはついつい「現地の料理にこう使えますよ」と提案してしまいがちです。私自身、そうです。でも、立場を入れ替えて想像してみると、これがなかなか難しい。
逆の立場から見えること
たとえば、外国の方から新しい調味料をすすめられる場面。「日本の和食に、これを使うとおいしくなりますよ」と言われたら、私はたぶん真剣には受け取れない気がします。味変としては面白いかもしれない。でも、「ほんとうに和食のこと、知っているの」と、直感的には心の中でそう思ってしまいそうです。
だとすると、現地の料理に「こう使えます」というよろ、入り口を変えたほうがいいのかもしれません。そもそも、なぜ寿司が世界で好まれるかというと「ヘルシー」という一言のように思います。だったら、現地の食材を使い、そこに日本の醤油を合わせることで、こんなにヘルシーな一皿ができますよ、と。そういう提案の仕方は、けっこうありなのではないか、と感じています。
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