台湾の人は、温かいものを食べたい
「日本のお弁当って、すごいんだな」
台湾を拠点にデジタルマーケティングを手がけるapplemintの佐藤峻さんから、こんな話を聞きました。「台湾人は基本的に温かい食べ物が好きなので、日本のお弁当ってすごい!って思いますよ」と。
台湾では飲食店も屋台もテイクアウトも、温かいものが出てくるのが基本。スーパーやコンビニの弁当も、電子レンジでしっかり温め直してから食べる人が大半だといいます。日常の食事としては、温かくないと物足りないと感じるらしい。でも、日本は冷めてもおいしい設計になっているものが多いというか、駅弁などは冷めた状態で食べる前提になっている、それがすごいというのです。
冷めてもおいしい、のルーツ
中国に行った時に、「中国は火の料理、日本は水の料理」と書きましたが、話を聞いていると、これも関連がありそうです。日本では明治のころまで、動物性の肉をあまり食べてこなかったという話。脂に頼らない調理と味付けが、何百年もかけて磨かれてきた——そう考えると、腑に落ちる気がします。
豚や牛の脂は、常温になると白く固まってしまう。温かいから、おいしい。一方、日本は魚や海藻、大豆といった温度が下がっても味の落ちにくい素材が中心。そこに出汁や醤油、みりん、酒、酢で味をつける。むしろ、煮物のように、冷める過程で味が染みていく調理が生まれたりもした。こう考えると、冷めてもおいしい料理に、醤油が果たす役回りって、とても大きいように感じます。
2026.08.22

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