片上さんが「片上醤油被害者同盟を作りたい」と言った
「片上醤油被害者同盟を作りたい」
奈良県の片上醤油、片上裕之さんの言葉です。木桶で淡口醤油をつくる話をしていたときのことでした。
木桶で醤油を仕込むと色が濃くなりがちです。だから、木桶で色の淡い醤油をつくるためには様々な工夫が必要なのですが、片上さんは「肝心なのは麹づくり」と言います。そして、理想通りの麹をつくるために麹室を新調して、できる限りの低温での管理を試行錯誤して——と、ここまではあり得そうな話です。
ただ、片上さんは同じ奈良県の井上本店の修平さん・遼さん兄弟を蔵見学に招き入れ、そのノウハウを包み隠さず教えてしまったといいます。離れた地域の蔵元が相手ならまだ分かるものですが、すぐ近くの蔵に、惜しげもなくというのは、なかなかのことです。
「睡眠時間に直結する部分だから」
色のつかない麹さえつくれれば「もうしめたもの」と話す片上さん。でも、その管理は繊細を極めるもので、夜通し付きっきりになるそうです。「睡眠時間に直結する部分だから、やってみたらいい。そして、こんなことしなきゃよかった…、という片上醤油被害者同盟をつくりたい」と笑うのが、片上さんらしい。
そんな経緯を含めて、片上醤油の微生物が暴走する話や、片上さんが蔵に戻ってきた最初の一年目の醤油の香りが忘れられない話など、YouTubeインタビューをご覧ください。
2026.08.18
うすくち天然醸造醤油 100ml
片上さんが木桶で仕込む淡口です。奈良県産大豆を使い、色は淡いのにうま味はしっかり。
https://store.s-shoyu.com/products/sy032

合わせて読みたい
