辛い料理が多い国には、甘い料理も多い
「青信号が2秒で赤に変わるんです」
昨日、柴沼醤油さんが営む「新橋 柴沼」に、4人で集まりました。ヤマロク醤油の山本康夫さん、アメリカで調味料ブランド「Cabi」を展開する野村美紀さん、島根県の森田醤油の森田浩平さん、そして私。共通点は醤油、という少し珍しい顔ぶれです。
山本さんはインドから戻ってきたばかり。とっても交通量の多い大通り、信号が2秒で赤に変わっても、お構いなし。とにかく勢いと活気のある国だったそうです。そして、毎度の食事はカレーが溢れていて、それが、辛い。でも、だからこそ、甘い料理も多いのだとか。
私も先日タイにいましたが、タイもインドからの食の影響を多く取り入れていて、辛い料理と甘い料理が並びます。辛いものがあるほど、甘いものもある。この関係性もありそうです。
唐辛子と油の相性
日本にも16世紀に唐辛子が伝わっているそうですが、他の国ほど浸透していない印象です。唐辛子を受け入れた国と日本とを比べると、「調理に油をどれだけ使っていたか」が一つの要因になりそうな気がして、調べてみました。
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは脂溶性。油に溶け出すことで、風味を伴った奥深い辛さになるらしい。昔の日本は、油を使わずに素材のうま味を水に溶かしていたので相性がよくなかったのだろうな、と。
そして、日本に根づいた辛さは山葵、和辛子、生姜のように瞬間的に立ちのぼって、すっと引いていくものばかり。素材を活かす引き算の文化のなかでは、素材の邪魔をしない辛さのほうが受け入れやすかったのかもしれません。
辛さにも、油と水が大きく関わっているのだなと、そんなことを考えていました。
2026.09.03

