商品名を言ってもらえるのは、漢字三文字まで
「音声を消して映像を見る」
少し前にテレビ番組の取材をしていただいたときに、担当ディレクターの方から聞いた話です。その方は有名なプロデューサーの下で長年テレビ制作をされてきた方。当時は、完成映像をチェックするとき、あえて音声を消していたそうです。
そもそも映像自体にインパクトがなければ、人は見てくれない。ビジュアルにインパクトがあって、そこに音声がついているという形にしなければダメだとのことで。「だから、昔の番組って、たくさん爆発あったでしょ!」と。
漢字三文字の境目
職人醤油の商品ラベルは、蔵元がそれぞれに作ったものです。だから、多種多様なデザインが並ぶのですが、そこで、少し面白い現象が起きています。一度ご購入いただいて、再度ご来店いただいたお客様から、商品名が意外と出てこないのです。
「この前買ったあの醤油、どれだったかなぁ」と店内をぐるりと見まわして、あった、これこれ、となるのです。
不思議なのは、漢字で三文字までだと名前が出てくること。「鶴醤」「百寿」「みのび」など。それ以上長い名前になると、「赤いラベルだったんだよなぁ」と言いながら店内を探し始めます。つまり、商品名というより、ビジュアルとして覚えているのだろうな、と。
一方で、つくり手は新しい商品をつくる時に、商品名はとても大事にします。その雰囲気は私も知っているつもりです。何度も考えて練り直して決めた名前。でも実際に印象に残っているのは、デザインのほうだったりする。生産者と消費者のギャップの一つだと感じています。
2026.08.17
百寿 100ml(石孫本店)
秋田の老舗が麹蓋を使い、人の目と手だけで仕込む濃口。刺身にも煮物にも使えます。毎日の一本を少し見直したいときの、次の一本に。
https://store.s-shoyu.com/products/sy004

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