木の水分は、多いと300%を超える

「木材は、どのくらい水分を含んでいると思いますか」

先日、吉野町のウッドフェスで、杉と檜について解説していただきました。そのなかで出たクイズが、この質問です。選択肢は三つ。含水率15パーセント、50パーセント、100パーセント以上。正解は、100パーセント以上。完全に乾いた状態の重さを基準にして測るので、木は自分の重さと同じかそれ以上の水を抱えていることになる。しかも、多いものだと300パーセントを超えるものもあるのだとか。

実際に、丸太から製材する様子も見学させてもらいましたが、切ったばかりの木は、しっかりと水気を感じるほどに湿っています。伐採のタイミングも重要で、夏は木が水分をたくさん吸い上げているので伐らない。逆に秋から冬、ちょうど今くらいの時期に伐採する。木が休んでいて、動きが落ち着いている時期だからです。

そして、伐採した後も、すぐに運ばないで葉をつけたまま置いておく。すると、葉を通じて水分がどんどん放出されていく。「葉枯らし」という工程です。木を扱う仕事は、水とどう向き合うかなのだな、とも感じます。

低温で抜くか、高温で抜くか

木材を乾燥させるときにも、低温で抜く方法と高温で抜く方法があります。高い温度をかければ、短時間で水分を抜ける。ただ、油分も飛んでしまう。油分には香りの成分が溶け込んでいるので、香りをしっかり残すなら低温でじっくり乾かしたほうがいい。でも、そのぶん、時間は長くなる。短さを取るか、香りを取るか、というわけです。

そういえば、木桶になった後も、木と水分の関係は続きます。蔵の中に運ばれた木桶、雨の多い時期には、表面が湿った状態になります。逆に湿度が低いときは、表面がカラカラに乾いている。醤油の蔵人から「木が呼吸をしている」という表現をよく聞きます。

2026.10.14

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