外からは見えない、いちばん分厚い板

外から見えない板

昨日、木桶サミットのイベントレポートを、遅ればせながら公開しました。今回はいつもより、底板をつくる場面の写真を多めに載せています。

底板は、その名のとおり桶の底につく板。外からは全く見えない部分なのですが、想像以上に分厚い板が使われています。数千リットルの液体や固体を受けるので、考えてみれば、当たり前なのですが…。

つくり方も、思っていた以上に手がかかります。分厚い板をつなぎ合わせて正方形にする。ざっくりと円形に切り出して、そこから、さらに精度を上げて切っていく。そして、面白いのは、この底板が正円ではない、ということです。

まっすぐには切らない

小豆島の木桶職人の岡さんに聞いた時の様子をYouTubeにあげていますが、左右を数ミリだけ大きくしてわずかに横長に切っているのだそうです。

しかも、断面は直角ではありません。板の上と下で円周が違う。桶の曲線に合わせて下側を小さくなる。だから、刃を斜めに入れていくことになります。

仕上げはカンナです。木材ですから、一度深く削ってしまえば元には戻せません。深く削りすぎれば、液体が漏れる原因にもなる。精度が要求され、そのうえ力仕事でもある。だから最後のほうは、職人チームが総出で作業しているのが定番の光景になっています。

2026.09.11