醤油を使い分けるという提案

醤油は6種類に分けられる

いつからこの提案を始めたのか、正確には覚えていないのですが、自然とこの形になっていた、というのが正直なところです。

醤油は6種類あって、左から色が淡いもの順に並べています。左側は見た目が淡くて塩味が強いタイプ。「塩味が強い」というのはネガティブに捉えられがちですが、よく、「素材がいいから塩で食べてよ!」というシチュエーションがあると思います。そのような場面に使うと、とてもいい、そんなイメージです。

中間にあるのは圧倒的万能タイプの濃口醤油。生産量が最も多いタイプです。九州に代表される甘いタイプの醤油もその横です。そして、右側2つは熟成期間の長い濃厚タイプ。うま味成分がたっぷりで、ソースの代わりに使っていただくイメージです。

いただく質問で多いのが「結局のところ、刺身にあう醤油はどれ?」です。そんな時は「白身の刺身と赤身の刺身で、相性のよい醤油って違うと思いません?」と質問をすると、「あぁ、確かに。なんとなく分かる気がする」という反応になります。そして、先ほどの種類毎の説明をすると、白身には淡口醤油で、赤身には再仕込醤油を使ってみようかな、とそんなやり取りをしています。

最初から用途提案をしていたわけではなく…

ある時、お客様から「この醤油、アイスクリームにかけるとおいしかったわよ」というお話をいただきました。「本当ですか?!」と半信半疑で試してみたところ、なかなか、いい。そのことを蔵元に伝えると、やはり「本当ですか?!」という反応。実際に試してもらうと「すごくいいですね!」と連絡をいただきました。

そこで、各地の蔵元たちに「醤油はどう使ったらいいですか?」と質問してみました。「醤油は万能だからな…」と言いつつ、「うちはこだわっているから、ぜひいい刺身に使ってくれ」と言う。ほぼ全ての蔵元がそう言います。全部が刺身なんです。

それなら自分たちでやるしかないと思い、スタッフを含め色々試しながら「この醤油はこれに合うね」という発見を積み重ねていきました。すると今度は逆にお客様から、「前回、こうおすすめされたけど、こんな風に使ってもおいしかったよ」といったフィードバックをいただけるようになりました。

そうした声をどんどん積み重ねていった結果、今のスタイルになったような気がしています。

2026.06.20