片上醤油の片上さんが、登戸のイベントに来てくれた
ブースを囲む人だかり
「前日に東京で予定があるから、ちょっと顔を出そうと思います」
そうメッセージをくれたのは、奈良県の片上醤油の片上裕之さん。そして、オイオイ登戸ボンマルシェの当日の朝、しっかりと片上さんの姿がありました。
10時のオープンして、ブースはすごい人だかりになって、片上さんはひたすら説明を続けてくれました。これは、ちょっと顔を出すレベルではなくて、がっつり説明に来てくれています。
話すのは、自分の醤油の解説はもちろん、醤油全般のことや木桶醤油の魅力。発酵の難しい話も分かりやすく、ユーモアにあふれていて面白い。自称・食いしん坊というだけあって、使い方のおすすめの幅も広い。
話術は、達人芸の域に達しているように感じるほど。片上醤油は早々に完売しました。
1本も売れなかった一日
休憩しながらやってくださいね、と声をかけると、「昔ね、1本も売れなかったことがあったんですよ」と笑いながら話をしてくれました。
片上さんが若い頃、百貨店の催事で、一日かけて1本も売れなかったことがあったそうです。
今の片上さんからは、まったく想像ができませんが、そもそも醤油は売るのが難しい。今と比べれば、昔のほうがもっと難しかったはずです。
催事に出ると、例えば、となりのスイーツは飛ぶように売れるのに、自分たちの醤油はなかなか売れない。醤油メーカーなら誰しも、そんな思いをした経験があるはずです。醤油ブースは素通りで、隣のブースは長蛇の列。なかなかつらいんです。
そんな経験をしている片上さんだからこそ、直接説明できる機会を大切にしているんだなと。どんなに疲れていても、手を抜かずに説明をする。その理由と、片上さんの原体験をすこし知れた気になりました。
2026.11.03

