地方のスーパーの醤油棚

地方のスーパーに立ち寄る理由

旅先で地元スーパーに寄るのが好きな方って、いると思います。その土地の特色が表れていますよね。

群馬県育ちの私にとって、わかりやすいのは魚の並び方。群馬のスーパーでは、魚は切り身が基本。ただ、海に近い地域に行くと、一匹の魚がそのままドーンと置いてある。家庭で魚を捌くのが日常なのだと、棚を見るだけで伝わってきます。

醤油棚も同じで、地元スーパーには地元のメーカーが並んでいます。

職人醤油を始めた頃、ほぼアポなしで蔵を回っていたので、スーパーや道の駅は貴重な情報源でした。ネットには出ていない地元のリアルな醤油事情を知るためで、ラベルの住所を控えて蔵元を訪ねる。そういうことをよくしていました。

ローカルスーパーほど地元の醤油が手厚く並び、全国展開のチェーン店だと地元醤油の棚占有率は下がり気味なのですが、印象的なのが九州です。

鹿児島で圧巻だった「A-Z(エーゼット)」というスーパー

九州は醤油メーカー数がとても多い地域で、その理由の一つが、甘口醤油がスタンダードであることです。メーカーごとに甘さの加減が異なるため、「うちは◯◯醤油」という家庭単位のつながりが根強く残っています。そのためスーパーの棚に地元メーカーの醤油がたくさん並ぶ。一方で、そのチェーン店のロゴマークの入ったプライベートブランド醤油が半額以下で並んでいたり…。そのあまりの価格差に驚いた記憶があります。

そんな九州で、ぜひ一度見てほしい醤油棚といえば、「A-Z(エーゼット)」という鹿児島県のスーパーです。棚一つ二つという話ではなく、壁一面に醤油がずらりと並んでいます。テレビで紹介されることも多いのですが、とにかく圧巻。会社のwebを見ると、A-Zとは「AからZまで何でも揃う」という意味と書かれていて、その体現っぷりが、すさまじかったです。

2026.06.19