自由研究の季節は、蔵がいちばん暑い時期

「醤油をテーマに自由研究をしたいのですが」

夏になると、こういう相談をいただきます。最初のころは「醤油で自由研究?!」と思いましたが、話を聞いているうちに考えが変わりました。

ひとつは、地域性。濃口と淡口、九州の甘口など、土地が変わると味がガラッと変わります。それを実際に味比べをして、気候や産業、郷土料理と結びつけて一枚の地図にまとめる。確かにこれは大人がやっても面白いテーマだと思います。

そして、もうひとつ、私が好きなのは塩の結晶です。お皿やプラスチックのカップなどに醤油を注ぎ、常温で数日放置します。水分が飛んで結晶が残る。この形が、蔵によって違う。同じ塩のはずなのに、醤油によって形が様々なんです。

空調のない蔵の夏

蔵の見学も定番です。数年前に12社へ「自由研究の受け入れをしていますか」と質問をしたところ、90%以上が受け入れているという回答でした。先日のしょうゆフェスティバルでも、運営側のメンバーが口にするのは子供の反応が圧倒的。おいしい、おいしい、何度も口に運ぶ様子や、種類毎の違いを楽しむ光景は、つくり手にとってはうれしい一幕だったのだろうと思います。

ただ、夏場は醤油メーカーも忙しい時期です。そして、蔵の中は空調が効いていません。本当に暑い。事前に連絡を入れてから伺うのがいいと思います。でも、醤油と向き合って、なめてみて驚く。その一瞬から始まった問いのほうが、夏が終わっても残るような気がします。

2027.07.29

きほんの醤油 6本(職人醤油・¥3,456)
自由研究の「味比べ」を、そのまま台所に持ち込める6本です。色も香りも違う醤油が並ぶと、いつもの卵かけご飯や冷奴が急に選ぶ楽しみに変わります。まずはここから、という一組。
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