醤油を楽しむレシピ集

お吸い物と醤油

だしを活かす淡口と白

お吸い物といえば、だしの風味と具材の彩りも大切にしたいもの。当然、淡口醤油や白醤油をおすすめすることが多いのですが、同じだしで醤油を変えるとどのような味わいになるのか、醤油を並べて比較をしてみることに。

まず、だしに醤油を加えたもので味比べ。

醤油の主張が強いものやだしの風味を活かすもの、だしに甘みを加えるような変化をするもの、さらには口に入れたその瞬間に存在感を発揮するものや、じっくりと口の中であじわいの変化を演出してくれるものなどに分けられそうです。

その中から、白醤油1本、淡口醤油3本、みそたまりの合計5本で実際にお吸い物をつくって比較をしてみることにしました。

かつおと昆布からとっただしをベースに「かきたま汁」にするものと、昆布とあさりでだしをとった「貝のお吸い物」の2種類でそれぞれを比較しました。

材料
だし 適量
卵(かきたま汁用) 適量
あさり(貝のお吸い物用) 適量
醤油 適量
作り方
  • 1 (かきたま汁):鰹と昆布でだしをとって、鍋で火にかけながら醤油で味付け。溶いた卵を加えて。
  • 2 (貝のお吸い物):あさりは塩水で砂抜きをしておく。あさりと昆布と水を鍋に入れて火をかけ、沸騰したら昆布とアクを取って醤油で味付け。
とにかく抜群の安定感
かきたま汁でも貝のお吸い物でも、だしと具材のじゃまをせず上品に仕上げてくれる。いつも自分が主張せずに素材の引き立て役に徹する。しかも、冷めてもおいしい。
まるくてやわらかい味わい
貝のお吸い物よりはかきたま汁におすすめ。生成り、独特の存在感があり、全体をまるく柔らかくする。口の中で変化を繰り返す後味の余韻が独特で魅力的。
スッと香る大人のお吸い物に
口に入れた瞬間、いい香りが広がります。他の淡口とは確かに異なる存在感。貝やだしの風味を真っ先に運んでくれる。まずはかきたま汁でお試しを。
貝や昆布との相性◎
貝のお吸い物には一番のおすすめです。貝の香りと味を活かしたすっきりとしたお吸い物に仕上がります。かつおだしより貝や昆布だしとの相性よいように感じます。

だしなしで、驚くほど簡単においしい

乾燥わかめと麩にお湯を注いで「みそたまり」をちょろっと。お湯を注ぐだけの簡単さなのですが、だしなしで十分おいしくて上品なお吸い物になります。むしろだしがないほうがいいくらいに…。

白醤油・白だしを使ったお吸い物

淡口醤油を使ったお吸い物

そのほかの醤油を使ったお吸い物