物販と飲食が同居する売場(アメリカ視察③)
抹茶とドリンクスタンド
ニューヨークの街を歩いていると、透明なカップに入った緑色のドリンクを持っている人をよく見かけました。抹茶です。そして、スーパーマーケットやドリンクスタンドでは、抹茶がすでに一つのジャンルとして確立されていました。
抹茶のクオリティも決して低くない。ミルクなどを合わせた抹茶ラテが、すっかり日常に定着している印象です。ここでも感じたのは「素材×〇〇」。抹茶は日本において、素材を突き詰めた代表格ですが、そこに、ミルクや甘み、いちごなどのフルーツと合わせることで、純度の高い日本の素材が、現地の文化と混じりあって、当たり前になっていました。

小売りとテイクアウトの融合
そして、売場の構造で強く印象に残ったことがあります。小売店は、物販スペースとテイクアウトがきれいに融合していました。アメリカではこうした「食料店(グローサリー)」と「飲食(レストラン)」の境目がなくなる現象(グローセラント)が起こっているそうですが、最新の店舗ほどそのグラデーションが美しい。店に入ると魅力的なドリンクスタンドがあって、その奥に物販コーナーが広がるという構成をよく目にしました。
特に小規模な店舗ほどドリンクスタンドに行列ができており、「物を売る」こと以上に「テイクアウト」が店全体の集客と収益を牽引しているように見えました。


Laurel Supply Market
LAにオープンしたハイエンドスーパー「Laurel Supply Market」は、空間づくりがとてもきれい。店を入ると奥行きを感じることができる建物になっていて、その奥にはデリコーナーがある。メイン1つと副菜2つを選んで出来立ての料理をパックに詰めて持ち帰れます。また、左手には大きなドリンクスタンドがあって、店内のイートインスペースでも楽しむこともできる。


「物を買いに行く場所」から「体験をしに行く場所」へ。テイクアウトを主にしながら、物販と綺麗な形で共存しているのがトレンドなのだと強く感じました。
2026.08.13


