「中国は火、日本は水」、その並びにアメリカを置いてみると(アメリカ視察⑤)
ずらりと並ぶホットソース
アメリカで、ホットソースとバーベキューソースの種類の多さに驚きました。どちらも棚にズラリと並んでいて、とても重要視されている印象を受けます。醤油がアメリカで広く普及したのも、「肉をおいしく食べる」という訴求からでしたが、このホットソースやバーベキューソースは、醤油とは方向性が異なる調味料だとも思います。
どれも味が分かりやすくて、明確。そして粘度があって素材に絡み、口の中に長く残ります。

火と水と、煙と脂
以前に中国を訪ねたとき、中国は火の料理、日本は水の料理、という分け方がとてもしっくりきました。中国は強火と油で調理することが前提だから、醤油も、濃い色とうま味が大切にされる。日本はそのまま飲める軟水を使い、素材を活かす用途が多い。だから、醤油の「香り」も大切にされる。
この並びにアメリカを入れるなら、「煙と脂」、のような気がします。バーベキューに代表されるように、燻製やグリルで素材に強い香りがついて、その上にさらに味の層を乗せていく。求められるのは香りより、質感と持続性なのだと思います。
そして、脂との相性を考えると糖、辛み、酸、そして粘度――このあたりが好まれる要素のような。
あの棚に並ぶソースを見ながら、こんなことを考えながら、では、醤油はどうするべきだろうと、さらにあれこれ考えていました。
2026.08.15
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